いいえ、その日は舞台なので。

舞台へ通う金欠庶民の感想ブログ

4/21【BLUE/ORANGE】アフタートークショー

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BLUE/ORANGE

4/21に開催されたアフタートークショーの備忘録。

大体のニュアンスでお送りします。

 

前回のトークショーはこちら

tigira-it.hatenablog.com 

 

 

 今回で3回目のトークショー

この日は章平さんが蹴った椅子が舞台上から落ちたり、成河さんが蹴った椅子が客席へ飛んだり、オレンジが転がって机から落ちたり、オレンジを掴み損ねて一度落としたり、二幕(三幕?)冒頭で椅子に座り損ねる芝居で本当に尻もちをついたり、台詞が変わった所が多かったり、いつにも増してスリリングな公演でした。

 

冒頭

「お前~」などと言いつつわちゃわちゃしながら成河さんと章平さんが登場(なぜそのタイミングで登場したのか)

登壇するなり椅子が飛んで行った方向のお客様に手を合わせ謝罪をしまくるお2人。

千葉さんはタバコを吸いに行っていたそうでほんの少し遅れて登場。

 

千葉さん「椅子すみません。(2人に向って)土下座ものだよ!」

土下座する成河さんと章平さん。

千葉さん「3分くらいそのままでいなさい」

 

 

質問と回答

(順番バラバラ)

 

Q.椅子が飛んだ時、千葉さんはどう思われましたか

千葉さん「ちょっと距離が出過ぎちゃったなって」

 

成河「章平くんの椅子も落ちたから、今日は椅子が境界を超えるって芝居にしようと思いました」

 

章平「成河さんの優しさだと思います!」

 

千葉さん「お客さんに当たっていないかだけが心配だった。(お客さんに)大丈夫でした?当たってないですか?ちゃんと治療費請求してくださいね」

 

成河さんの飛ばした椅子が当たったと思われる方は用事があったのか、既に退場されていたことが分かり崩れ落ちる成河さん。

千葉さん「帰っちゃったよ!!」

成河「GPSをください!!追いかけます!!」

 

 

 

Q.今回のように客席が対面の舞台で気を付けていること、普段と違うことはありますか

千葉さん「敢えて対面にしたのはお客さんとの距離の近さと、3人の会話や関係性を覗き見しているような構図にしたかったから。グルグル回るのはサービスです!」

 

 

 

Q.衣装について聞きたい。特に千葉さんのズボンの丈が短いのが気になります

千葉さん「以前より足が伸びたので」

(会場笑)

 

千葉さん「衣装さんが用意してくれた写真の中から選んだのでわざと短くしている訳じゃないです。その外国人のモデルさんが着ていた時は格好良かったんだけどなぁ」

上下セットの服だったがキマり過ぎるのでセーターを着て、上着は別のものに変えたそう。

 

成河「衣装の色使いはみんなで凄く話し合った。オレンジとかブルーを入れる訳にはいかないし。章平くんの衣装の黄色も本当はもっと明るい色なんだけどわざと彩度を落としてる。

ここ数年の精神科医は白衣を着ないらしいし、首を絞められてしまうのでネクタイやネックストラップもつけない。時計もつけないけれどそこはお芝居として使用しています」

 

千葉さん「成河(ピンクのシャツ)似合ってるでしょ」

 

成河「もー!そんなこと言って!千葉さんも自分で自分のこと似合ってると思ってるでしょ。似合ってるよ?」

 

章平さんの衣装が一番バリエーションが多く選ぶのが大変だったとか。

 

 

 

Q.クリスはオレンジで何をしたんですか

章平さんが代表で回答

「マーケットで酔っ払ってオレンジに○ん○んを突っ込んでいた」

あくまで戯曲から読み解くとそういう解釈になるのではないかという話で、他の解釈をした方がいたら是非聞かせてくださいとのこと。

 

 

 

Q.ブルースがオレンジの皮を食べるのは脚本通りですか

成河さん「はい。あれはト書きです。オレンジの皮を食べると書いてありますが、それしか書いてありません。戯曲にとても幅があって演じる側としても観る側としても色々な解釈ができるようになってる。しかし僕らはやる以上は何らかの解釈を持って演じますし、演じてから新たな解釈が生まれることもあります」

 

 

 

Q.章平さんはマイノリティーの役が続いていますが自分で選んでいるのですか。また、そのような役が続いたことをどう考えていますか

章平さんが以前に演じた役の概要を説明するも着地点が分からなくなり「えっこれ大丈夫ですか?」と周りを見渡す

成河さん「大丈夫だよ、可愛いよ!」

 

章平さん「特に自分からそういう役を選んでいる訳ではないけれど、とても貴重な経験をさせて頂いていると思っています」

 

成河さん「僕も一時期人間の役をやらせて貰えなかった。漸く人になれました(笑)

でも周りが自分にこういう役をやって欲しいと思ってくれて、それを演じられるのは役者としてとても成長になる。章平くんも今そういう流れの中に居るんじゃないかな」

 

千葉さん「俺なんか悪い人の役ばっかだよ」

 

成河さん「悪い人、エロい人、チャラい人!」

 

 

 

Q. 千葉さんのお身体が心配です。実際どの程度痛いのですか

千葉さん「そんなに痛くはないですよ。たまーにちょっと痛いです(笑)」

 

成河さん「ジョー・ペンホールはとてもエンターテイメントな戯曲を書く方。前半の言葉の応酬なんてイギリス人からすると大爆笑で大好物でしょうね。別に笑って観て欲しいということではないんですが、ある種のエンターテイメントとしてお客さんに入ってきて欲しい。だから千葉さんはあんなに激しく転ぶんです!」

 

千葉さん「ハゲ?」

(開場笑)

 

成河さん「あくまで僕の見解ですが、翻訳劇で一番つまらないなと思うのは軽いところを深読みし過ぎること。それはちょっと勿体ないなと思う。これは冗談だよってことを分かりやすくするために千葉さんはあんなに転んでいます(笑)」

 

 

余談

トークショーの司会進行を章平さんに任せている大人2人。

章平さんの後ろで可愛い可愛いとコソコソ話されていました。

 

質問者を決めるのも章平さんなのですが、成河さんから「1番早く手を挙げた人を選ぼうよ」と言われて頑張るも客席が両面にあるので「今片面しか見てなかったろ!」と千葉さんに突っ込まれたり。

最終的に壁に背をつけ、前を向くことで両面の客席を同時に見る作戦に出る章平さん。

 

成河さん「じゃあ皆さん一度手を下げて頂いて‥もう一度行きましょう」

(質問者一斉に挙手)

章平さん「うわ分かんねえ!!」

千葉さん「今のこの時間なんだったの!?」

 

章平さんが大変に愛されていることが良く分かるアフタートークショーでした。