4/13 ソワレ
シアターウエストにて
私:田代万里生
彼:新納慎也
ピアニスト:朴勝哲
やっと書けますにろまり!松山と成福でバタついていたので遅くなりました。
にろまりは本当に観られるだけで奇跡というか…原点ですよね本当に。YouTubeに上がっている公開稽古映像を親の顔より見ているのでまさか生きている内に生のにろまりを拝めるとは…という感覚です。物語に集中するのと同時に教科書で見た歴史的建造物を見ているような気持ちになりました(?)
そんなにろまり一発めの感想がこれ。
終演。にろまりは特定保健用食品(トクホ)
— 千明 糸 (@itdenwa) 2021年4月13日
完全に国に有効性を保証されている。にろまりはトクホ。
同じような意味としてフォロワーさんが『様式美』と言っているのを見て脳みその出来を嘆きました。
にろまりは正に愛の物語でしたね。正直スリミのキャッチコピーとして「究極の愛」を選んだ人すっとこどっこいかと思っていたのですがこれは愛です。間違いなく愛。にろまりが初演ペアならこのキャッチになるのも頷ける。大変申し訳ございませんでした。
まりお私は一貫して彼を愛していました。
冒頭からべちゃべちゃに泣いていて、予想外のアクションに面食らったのですが物語が進むにつれて涙の説得力がどんどん増していく。私がどれほど彼を愛していたのか痛いほど伝わってくる。
前期スリミを観た時「私は子供を殺したことを反省しているor反省していない」という視点でかなり話をしたのですが、まりお私を見ているとそんなに単純なものじゃないのかなと感じました。この演目では私の「サイコパス」さにも焦点を当てられがちですが、そういう事でも無く。殺人を犯すのは強くて裏のある闇を抱えた人だけではなく、まりお私は弱くて脆くて臆病なまま、子供を殺したんだろうなと。
まりお私は本当に子供を殺したことを悔いているけれど、にろ彼に出会ってしまったら何万回でも同じ道を選ぶのだろうと思います。
同日マチネで松山の『やさしい炎』を聞き初めてこの曲の良さに気がついたのですが、にろまりの『やさしい炎』で完全にこの曲が好きになりましたね。にろまりの舞台映像でこの曲がチョイスされているのあまりにも分かり過ぎる…。
にろまりは安定感がえげつないですよね。セリフも歌詞も聞き取りやす過ぎてハイレゾか?と思いました。こんなことを言うのは逆に失礼なんですけどお二人とも声が伸びに伸びますね。
まりお私 「どうせ裏切られるだけだ!」がちゃんと発音できていて9年間の成長~~~~~~!!!!!!(突然の親戚)となりました。歌爆うまなのに舌足らずなまりお私もそれはそれで好きだったんですけど。
にろ彼のことは正直どんな人物なのか良く分からないのですが、良く分からないのに存在感と説得力がめちゃくちゃあるの何なんですか?
「大学に凄く素敵な人がいるの!」ってなるけど「どんな人?」って聞かれると何も出てこない、みたいな。怪異かな?
「私の回想上の彼」らしく人間感(生活感)が無い。けれど目に悲しみだけが浮かんでいると言いますか。にろ彼は弟への感情よりも父親に愛されなかったことへの思いが強いんじゃないかな。あと足が5メートルあります。ライトグレーのスーツを私服みたいに着こなしちゃうの何なのほんとに(好き)
『僕はわかってる』のキスでにろ彼だけ口を開けろって指示(ジェスチャー)するの良いですよね…!無理矢理しても良いのにあくまで私に判断をゆだねるところ。狡い。『僕と組んで』で私の耳を舐め回すのはどんな心境でやっているんですか。
にろ彼は『戻れない道』の「かなり小さな奴にしないと」にあーあ、みたいな責めるニュアンスがあるのが好きです。
まりお私は「…っ!」とか「〜〜〜!」とか声の演技が凄く多いです。これがまたとても良いんですよ。いちいち声が可愛い。泣けば泣くほど可哀想でもっと殴りたくなる。
「契約法の勉強に役立つね!」「さっさと打て」でむっと拗ねた顔をしたり、非常にあざと可愛いです。リアクションが良いのでつい弄りたくなりますね。現実にいたらきっとドッキリをめちゃくちゃかけられるタイプ。
まりお私は『やさしい炎』の「匂いが」と『契約書』の「契約だ」を物凄く綺麗にキメてくれるので大好きです。高音がほんと綺麗。
まりお私は3ペアの中で唯一右ポケットに懐中時計を入れています。右の方が出しやすいのかな。こういうちょっとした違いが見えると楽しいですね。
にろまりはチケットが取れなさ過ぎて残りは大阪1回だけです。レジェンドペアを現実で観られただけで幸せなので構いませんよ……構いませんがCDかDVDは人類の為に残しておいてくださいお願いしますホリプロさん。